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2009年03月18日

教育3月18日新中学生の親にアドバイス

教育3月18日
 
新中学生の親にアドバイス 鳴門教育大学の阪根健二准教授に聞く
 
大人として接する心掛けを

 来月は、いよいよ新学期のスタート。6年間の小学校生活に慣れた子どもたちも、中学進学を目前にして、期待と不安を抱えていることでしょう。
この時期の子どもへの親のかかわり方について、鳴門教育大学准教授で、『教師ほど素敵な仕事はない!』(北大路書房)の著者である阪根健二さんに聞きました。
 
「変わりたい」を大事に
 
 ――中学に入ると、子どもにどのような問題が起こりやすいのでしょうか。
 
 「中1ギャップ」の問題が指摘されています。これは中学入学後に、授業に付いていけない子どもが増え、不登校や問題行動が起きることを指します。中1ギャップを解消するため、最近では公立でも小中一貫教育を進める学校が出てきました。
 
 小学校の時は、学級担任制で先生との距離も、友達同士の距離も近く、濃密でした。しかし中学校は、教科担任制で、先生との距離は少し遠くなります。さまざまな学校を卒業した人が集まるため、新たな友達との付き合い方も要求されます。これまで当たり前のように通じていたことも通じなくなります。
 
 子どもにとって中学校の入学は、大人でいえば、転勤、転居と同じくらい、期待と不安が入り交じっているものです。
 
 ――微妙な“心の変化”への配慮が必要ですね。
 
 ただ、多くの子どもは、不安よりは中学校という新しい環境への期待の方が大きいように感じます。心の中で、中学校では「変わりたい」「新しいことを始めたい」「イメージチェンジしたい」という強い思いを持っています。中1ギャップが起きるのは、そうした思いが、うまく生かせなかった場合です。
 
 大きくステップアップしていこうとしている子どもの気持ちに注目し、応援してあげてほしいと思います。
 
節目を祝うプレゼント
 
 ――具体的に、どのような応援の方法がありますか。
  
 例えば、節目を祝うことです。昔からあったように、万年筆や本など、何かメッセージ性のあるものを贈ってみてはどうでしょうか。子どもの一生の宝物になります。
 
 プレゼントを贈ることは、「あなたを応援しているのよ」という愛情を端的に伝える機会になります。
 
 また、プレゼントは物だけとは限りません。何かを見せたり、連れて行ったりすることもプレゼントです。美術館に行き古今東西の名画を見せたり、自分が働いている職場に連れて行ったりして、新たな門出を祝ってあげるのもいいのではないでしょうか。
 
 
 ――家庭でのかかわり方のポイントを教えてください。
  
 この時期は、自立への欲求が芽生え、親との過度なかかわりを避ける傾向があります。友達と一緒にいる時間が増え、親子のコミュニケーションの時間が減ります。親としてはかかわり方が大変に難しくなる時期です。
 
 私は普段から、「中学生は、大人の仲間入り」としっかり伝え、大人としての自覚を促すことが大切なのだと思っています。これまでと同じように、子ども扱いをするのは、あまり効果的ではありません。「大人だから約束は守ろう」「大人だから家族のルールを守ろう」というように、語り掛けてみてください。
 
 親と同じ大人として自分が見られることで自尊心が高まり、健全な自立を後押しすると考えています。
 
「学校好き」は学力伸びる
 
 ――学校とのかかわり方で気を付けてほしい点は?
  
 授業参観日などには積極的に参加し、担任と連携を深めるとともに、学校での子どもの様子を丁寧に見てあげてください。最近の一部の親は、小学校の時は、運動会や授業参観日に必ず参加していても、中学校になると、ぱったり参加しなくなる傾向があります。
 
 理由として、「子どもが『恥ずかしい』と言って嫌がる」ことを挙げる親が多いようです。
 
 確かに、「恥ずかしい」と思う気持ちが芽生えるのは当然です。しかし、本当に嫌がっているのかというと、それは違います。本当は、子どもたちは皆、親に来てほしいと願っています。
 
 その証拠に、授業参観日の時、親に来るなと言っていた子どもでも、ちゃんと自分の親が来ているのか熱心に確認するものです。
 
 親が学校に来てくれると、恥ずかしいけど、うれしい。これが子どもの心です。
 
 中学生になると親への反発が増え、苦労も多いですが、小学校時代以上に、かかわりを増やしてほしいと思います。
 
 ただ、あくまでも五分五分の大人の関係として、子どもの自尊心に配慮した、かかわりをするように心掛けてください。
 
 ――授業に付いていけるのか不安という声もあります。
 
 新たな教科や、学習内容が加わり、つまずきが生じることはよくあります。
 
 しかし、決して、焦ることはありません。親が焦り過ぎても、子どもが不安になってしまいます。
 
 大切なのは、子どもが安心感をもって学校生活を送れるかどうかです。実際、子ども自身が、先生が好きで、学校の友達が好きであれば、学力は何かのきっかけで、飛躍的に伸びるものです。こういうケースは、中学2年であれ、3年であれ、しょっちゅう見てきました。
 
 ですから、学力がどうというよりも、まずは楽しく学校生活が送れるように、アドバイスしてあげてほしいと思います。
 

【聖教新聞】


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Posted by 師子王 at 20:42│Comments(0)【教育】
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