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2009年02月26日

教育 ADHD(注意欠陥多動性障害)

【教育】

ADHD(注意欠陥多動性障害)のある子どもへの理解と援助

NPO法人「えじそんくらぶ」の高山恵子代表に聞く

 落ち着きがない、突発的な行動をする
これは、幼少期の特徴の一つで、本来、成長するにつれ軽減していきます。
しかし、年齢を重ねても、こうした特徴を強く持ち続ける場合があります。
近年、ADHD(注意欠陥多動性障害)と呼ばれ、発達障害の一つであることが分かってきました。
ADHDのある子どもへの理解と援助をテーマに、NPO法人「えじそんくらぶ」代表で、『おっちょこちょいにつけるクスリ』
(ぶどう社)の編著者である高山恵子さんに聞きました。

しつけが原因ではない

◇ADHDについて基本的なことを教えてください。

ADHDはAttention Deficit Hyperactivity Disorderの略で、日本語では「注意欠陥多動性障害」です。
単調な作業を長時間できない、忘れっぽい、ささいなミスをする、考えずに行動する、落ち着きがない、多弁で時間や物の管理ができない、などが主な特徴です。

 幼い子どもは、多くがこうした特徴をもっていますが、成長していく中で、改善されます。
しかし、ADHDのある子は、簡単には改善できません。

原因はまだ不明ですが、発達障害の一つです。

◇しつけが原因の場合もあるのですか。

 ありません。不適切な親のしつけや教師の指導が原因でADHDになることはありません。

 ただ、睡眠リズムの乱れ、朝昼晩の食事のアンバランスなどが原因で、ADHDに似た症状が長期間続く場合はあるようです。

◇特に、どのような問題を抱えているのでしょうか。

 小学3、4年生くらいになると、発達に遅れがある子とない子では、違いが出てきます。

 私はADHDの当事者ですが、小学3年くらいから、「自分はほかの人となんか違う。
みんなが簡単にできることができない」という「不安」と「生きづらさ」を感じていました。
ほかの友達が集中して授業を聞いているのに私は集中できず、十分(1)注意が聞こえていない
(2)うっかり忘れている
(3)意味が分からない
(4)わざと

(1)なら、近くで注目させてから話す。
(2)なら、「何をやるんだっけ?」とその都度、確認する。
(3)なら、言葉の意味を具体的に教える。
(4)なら、親に構ってほしいことが原因の場合が多いので、普段からよい行動を見つけて、よく褒めてあげるなどの対応が必要です。

「ダメな子ね」と言う前に、まず子どもの気持ちに注目する

◇簡単なようで難しいことですが、落ち着いて冷静に状況をみることで、ストレスの原因が減っていくのではないでしょうか。


【聖教新聞】2月26日付 生活ワイド


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Posted by 師子王 at 20:13│Comments(0)【教育】
 
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