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2009年02月14日

小説「新・人間革命」潮流17(画付)

◆小説「新・人間革命」
2月14日
[潮流17]
 
 行き詰まったら原点に返ることだ。唱題から出発するのだ。
妙法は宇宙の根源の法なるがゆえに、妙法への祈りこそ、一切を動かす原動力となるのだ。
 
 ジェイ・ハーウェルたち、コンベンションのスタッフは、作業場の倉庫で、御守り御本尊に向かって、懸命に唱題した。
 
 州政府の担当の責任者とは、日をあらためて会うことにしていた。地元の幹部であるヒロト・ヒラタらも、誠意を尽くして、関係各所の説得に回ってくれた。
 
 数日後、ハーウェルらは、担当の責任者と会い、コンベンションの意義と歴史、また、SGIの目的などを説明していった。
 
 担当の責任者は、前回とは打って変わって、にこやかに頷きながら、彼らの話を聞いていた。意外であった。
 
 そして、彼らが、なんとしてもワイキキで行いたいと頼むと、「オーケー、許可します」との言葉が返ってきた。
 
 あまりにも、あっさりと許可が下りてしまったのである。
 
 彼らは喜びより、驚きの方が大きかった。
 
 「本当にワイキキでコンベンションを行っていいんですね」
 
 「はい。成功を祈っております!」
 
 担当の責任者は、SGIのことについて調べていた様子であった。
 
 そのなかで、一月に山本伸一がハワイを訪問し、州知事と会見したことなども、わかったようだ。また、州知事の力添えもあったのかもしれない。
 
 さらに担当の責任者は、市・郡の担当者にも電話を入れ、ワイキキでの開催を認めるように口添えしてくれた。
 
 “諸天善神が動いた!
 題目はすごい!”
 
 ハーウェルたちは、確信を深めた。
 
 人生には、さまざまな困難や試練があるものだ。
その時、“題目ですべては乗り越えられる”という、学会活動のなかで培った体験が大事になる。
それが、何ものにも負けない不動の確信を生む源泉となるのである。
 
 
【聖教新聞】



 
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